①海外から日本の会社へ応募できるのか?

リスニングをきく

日本にほんでは人手不足ひとでぶそくなので海外かいがいから人材じんざい採用さいようする企業きぎょうえており、また、日本にほんはたらきたい外国人がいこくじんえてきております。

たがいの需要じゅようはあるにもかかわらず、依然いぜんとして海外かいがいからの採用さいようすすんでいないのが実態じったいです。

外国人がいこくじん採用さいようする場合ばあい採用さいようターゲットはどうしても日本在住者にほんざいじゅうしゃになり、海外在住者かいがいざいじゅうしゃ採用さいようおこなっている企業きぎょうはありますが、割合わりあいとしてはかなりすくないです。

もちろん海外かいがいんでいても日本にほんはたらくことはできますのでご安心あんしんください。

このレッスンでは、なぜ日本企業にほんきぎょう海外在住者かいがいざいじゅうしゃ採用さいようしないのか、ついてくわしく解説かいせつします。

なぜ海外在住かいがいざいじゅう応募おうぼ不可ふかなのか?

日本企業にほんきぎょうが、海外在住かいがいざいじゅう応募おうぼ受付うけつけていない一番いちばん理由りゆうは、ビザがれるのか?本当ほんとう来日らいにちできるのかが不透明ふとうめいだからです。

面接めんせつ複数回行ふくすうかいおこない、いざ内定ないていしても様々さまざま要因よういん来日らいにちすることができなければ、人事担当者じんじたんとうしゃ時間じかんやおかね無駄むだになります。

またCOE申請しんせいからVISA取得しゅとくまで3か月程度げつていどはかかるため、企業きぎょうからすると、いますぐひとしいのに3かげつてない!」となって、採用計画さいようけいかくがどんどんおくれてしまいます。

だから確実かくじつ採用さいようできる、そしてすぐに入社にゅうしゃできる日本人にほんじん、もしくは日本在住にほんざいじゅう外国人がいこくじんをメインに採用さいようしています。

そのほか理由りゆうとしては以下いかげられます。

出国しゅっこくまでの時間じかんや、VISA申請しんせい手続てつづ方法ほうほうくにによってことなるため

大学だいがく卒業すつぎょうしていないとVISAがれないため

母国ぼこくでの現職げんしょくや、家族かぞく問題もんだいがあり、外国がいこくはたらくことが簡単かんたんではないため

まだ日本にほん会社かいしゃはたらいたことがく、日本企業にほんきぎょう適応てきおうできるかわからないため

早期退職そうきたいしょく早期帰国そうききこくがあるため

日本にほんはたらくにはこの2てんかなずクリアしていないとVISAがれないのでご注意ちゅういください。

大学だいがく大学院だいがくいん短大たんだい)、もしくはそれ同等どうとう学校がっこう卒業そつぎょうしていること

大学だいがく卒業そつぎょうしていなくても、日本にほん仕事しごと実務経験じつむけいけんが10年以上ねんいじょうあること

大卒だいそつであれば日本にほんはたらけますが、大卒だいそつではない場合ばあいは、実務経験じつむけいけんが10ねんになるまでは日本にほんはたらくことはできません。

VISA以外いがい問題もんだいもある

VISAの問題もんだいだけでなく、予定よていした入社日にゅうしゃびわないなどのトラブルもあり、入社にゅうしゃスケジュールをすでにんでいた企業きぎょうからするとかなりの痛手いたでになります。

入社日にゅうしゃびわない理由りゆうとしては、

COE申請しんせい時間じかんがかかっている

悪天候あくてんこう飛行機ひこうきのスケジュールがわった

家族かぞく問題もんだいてきたなど、様々さまざまあります

企業きぎょうはこれらの予想よそうできない問題もんだいにも対策たいさく対応たいおうする必要ひつようがあるため、海外在住かいがいざいじゅう採用さいよう敬遠けいえんされがちです。

入社日にゅうしゃびわないと、そのポジションをほかだれかがカバーしたり、補填採用ほてんさいようしたりしますので、せっかく内定ないていをもらったのに内定取ないていとしという最悪さいあくのケースもかんがえられますので、日本企業にほんきぎょうはたらまえは、VISAがれるのか入社日にゅうしゃびまえには余裕よゆうをもって来日らいにちできるのか事前じぜん確認かくにんしておきましょう。

また、日本にほん/海外在住かいがいざいじゅうかぎらず、外国人がいこくじん採用さいようするさいは、日本人にほんじん採用さいようするときとルールがことなり、別途書類作成べっとしょるいさくせいなど業務ぎょうむえ、人事担当者じんじたんとうしゃ負担ふたんになります。

その問題もんだいとしては、まだ日本にほんでの就業経験しゅうぎょうけいけんがないため、ビジネスマナー研修けんしゅうをしたり、ビジネス日本語にほんごレッスンを受講じゅこうしたりする必要ひつようがあるため、おかねがかかるだけでなく、OJTが日本在住外国人にほんざいじゅうがいこくじんよりもながく、現場げんばるのが1か月いっかげつほどおそくなります。

以上いじょうが、海外在住外国人かいがいざいじゅうがいこくじん採用さいようするさい懸念材料けねんざいりょうになります。

会社かいしゃたして、内定ないていしても入社にゅうしゃできるかもわからない、そして入社後にゅうしゃご書類作成しょるいせいさくなどの他業務たぎょうむ発生はっせい、OJTなどの教育きょういくによるコストなどをかけてまで、海外在住人材かいがいざいじゅうじんざい採用さいようするでしょうか?

結論けつろん海外在住かいがいざいじゅう外国人がいこくじん採用さいようする企業きぎょうはまだすくないですが、あります!

企業きぎょう採用さいようしたい人材じんざいになろう

これまで説明せつめいしてきた、リスクやコストがかかっても採用さいようしたいとおもえる人材じんざいになりましょう。

企業きぎょうは、このような人材じんざいさがしており、海外在住かいがいざいじゅうでも積極的せっきょくてき採用さいようしています。

JLPT N2以上いじょう合格ごうかくしている

実務経験じつむけいけん5年以上いじょうの25さいから40さいまでの中堅ちゅうけん

母国語ぼこくご英語えいご日本語にほんごなど多言語たげんごはなせる

マネジメント経験けいけんもある

これらに該当がいとうするのであれば、積極的せっきょくてき応募おうぼしてみましょう。

該当かくとうしなければ、まだ応募おうぼするのではなく、N2を取得しゅとくしたり、経験けいけんやスキルをみがきましょう。

なぜかとうと、日本企業にほんきぎょう応募受付おうぼうけつけ基本的きほんてき1回いっかいきりで、一度不合格いちどふごうかくになれば数年間すうねんかん応募おうぼできない場合ばあいがあるからです。

一度不合格いちどふごうかくになれば再応募さいおうぼできるまで3ねん~5ねん以上いじょうけなければならない、もしくは二度にど応募おうぼできない企業きぎょうもあるため、慎重しんちょう応募おうぼしましょう。

また、応募おうぼするときは自分じぶん応募おうぼしてもいいのですが、転職てんしょくエージェントをとおして応募おうぼすると、これまでの経験けいけんかせる求人きゅうじん紹介しょうかいしてもらえたり、時期尚早じきしょうそうであれば、応募おうぼするタイミングとそれまでの対策たいさくなどをくわしくおしえてくれます。

レッスンのまとめ

このレッスンでは、海外在住かいがいざいじゅうからの応募おうぼについてまなびました。

基本的きほんてき海外かいがいからの応募おうぼけておらず、その理由りゆう時間じかんをかけて面接めんせつをして内定ないていしてもVISAがれず来日らいにちできないリスクがある、また、入社にゅうしゃまってもCOE申請しんせい必要ひつよう書類作成しゅるいさくせいや、OJTの手配なてはいどにかかるコストがあるからです。

ですが、それでも採用さいようしたいとおもえるような人材じんざいになれば、企業きぎょうはあなたを採用さいようしてくれます。

日本にほんまえに、市場価値しじょうかち可能かのうかぎげて、以下いかのような人材じんざい目指めざしましょう。

JLPT N2以上いじょう合格ごうかくしましょう。
日本企業にほんきぎょう外国人がいこくじん採用さいようするさいは、JLPTを採用指針さいようししんとしているため、N2をっておけばほとんどの企業きぎょう書類選考しょるいせんこう通過つうかでき、面接めんせつすすめます。

母国ぼこくで5年以上経験ねんいじょうけいけんんでスキルをきましょう。
海外かいがいからわざわざリスクとコストをかけて採用さいようするだけの付加価値ふかかちっておきましょう。
日本人にほんじんでも日本在住にほんざいじゅう外国人がいこくじんでもっていない特別とくべつ経験けいけんやスキルをけましょう。

母国語ぼこくご英語えいご日本語にほんごなど多言語たげんごはなせるようになりましょう。
日本人にほんじんは、日本語にほんごしかはなせませんが、外国人がいこくじんなら様々さまざま言語げんごはなすことができます。
グローバルに活躍かつやくできることをアピールしましょう。

マネジメント経験けいけんけましょう。
現場げんばでの経験けいけんだけでなく、マネジメント経験けいけんもあれば、日本にほん外国人がいこくじんのマネジャーとしてはたらくことができます。将来しょうらいのPM候補こうほとして採用さいようされることもあります。

これらのひとつでも該当がいとうするのであれば、採用率さいようりつあががるのでまずはこのよっつのスキルをけることを目指めざしていきましょう。

JLPTの問題もんだい