転職活動では、会社に応募して書類選考を通過 → 1次面接 → 2次面接と内定まで多くの超えるべきステップがあります。
実は、会社が内定を出すかどうかは、書類選考の段階である程度決まっています。
会社は履歴書などを見て、この人は活躍しそうだ、この人は社風に合っているかも!など、ある程度合否を決めている会社も多いです。
あとは実際に会ってみて、その人の性格・第一印象・日本語能力などを話して最終決定します。
このレッスンでは、どのような人が書類選考の時点で受かりそうなのか、について詳しく解説します。
今から説明する4つの項目にマッチしている人は、内定が出やすいですが、油断せずに日本語をしっかり勉強して対策を徹底しましょう。
会社は学歴を見ている
日本は学歴社会なので、偏差値が高い大学を卒業した人は、大企業に就職できると言われていました。
学歴は選考において、重要な採用指針となり、多くの企業が有名大学出身者を採用する傾向にあります。
なぜ、会社は高学歴人材を雇うかというと、地頭が良いと仕事ができると思われているからです。
なので、日本で言う東京大学など偏差値が高い大学を卒業した人は、転職でとても有利になります。
有名大学を卒業していなくても大丈夫です。
日本では、ITパスポートやCCNAなど、仕事に活かせる資格を持っている人は、有名大学出身でなくても優遇されます。
仕事に活かせる資格をできるだけ多く取得しましょう。
大学や短大を卒業していないと、そもそもVISAが取れないので大学は卒業しておきましょう。
入社したら、学歴や出身大学は、全く関係ありません。
有名大学を卒業しても仕事ができない人はいますし、大学に行っていなくても社長になって、ものすごくお金を稼ぐ人もいます。
なので、資格取得のために勉強したり、本をたくさん読んでインプットを増やしましょう。
会社は転職回数を見ている
日本企業では、1つの会社で3年以上働いている人を採用します。
1年未満で退職を繰り返す人は、転職においてかなり不利になります。
なぜなら、日本では採用した社員へ、時間とお金をかけてじっくり育てていくからです。
入社後すぐに辞めたらたら会社は非常に困るのです。
会社は人材を採用するために、求人広告費や、採用活動をする人事の人件費など莫大なお金をかけています。
転職したことで、たとえキャリアアップできたとしても、1~2年の短期離職を繰り返し、転職回数が5回以上と多いと、書類選考で不合格になります。
転職回数が4回以上でも大丈夫です!
日本人の転職エージェントにポジティブな転職理由を考えてもらいましょう。
彼らは転職サポートのプロなので、たとえネガティブに聞こえるような転職理由でもポジティブな理由に変えてくれます。
また、その理由をきちんと応募企業へ伝えてくれるので、書類選考に合格する確率も高まります。
短期離職者へのネガティブな印象を払拭できなくても、経験やスキルなど別の貢献ポイントを見つけて応募者に代わって企業へアピールしてくれます。
会社は年齢を見ている
日本に来て働くなら、できるだけ早い方がいいです。
日本への転職は、若ければ若いほど有利ですが、未経験や実務経験年数が1~2年だと経験不足で不合格になります。
企業が求めている採用ターゲット像は
25歳から35歳までの、実務経験年数5年以上の若手人材です。
前述した通り、日本企業は若手を採用して、幹部候補として時間をかけて育成していくからです。
転職のタイミングは年齢が若ければそれで良い、というのではないため、以下を参考にしましょう。
20代前半/経験年数3年未満の方
JLPT N2以上を取得しましょう。日本語レベルで経験の短さをカバーしましょう。
20代後半から30代前半/経験年数5年以上の方
企業が求める人物像なので、積極的に転職活動をしましょう。
40代以上/経験10年以上のマネジメント経験もある方
一日も早く企業へ応募しましょう。
日本人の場合、転職には年齢制限があり、35歳を過ぎると内定率が下がっていく傾向にあります。
転職希望者の市場価値が高ければもちろん採用率も高まるので、その人の能力次第ではあるため、一概には言えません。
年齢が35歳以上でも大丈夫です!
転職エージェント経由で、シニア向け求人へ応募しましょう。
Googleなどに掲載されてある求人はごく一部であって、ハイスキル求人などはネット上には無く、非公開求人となるため、エージェント経由でしか応募することができません。
非公開求人の中には、リーダーやマネージャーなどの管理職から、経験豊富な40代人材を採用する求人
も多く存在します。
また、転職エージェントは応募者の代わりに、これまでの経験やスキルを活かしてどう会社へ貢献するかをしっかりとアピールしてくれます。
会社はJLPTを見ている
日本で働くには、やはりN2以上の日本語能力が必須です。
JLPT N2を持っていないと、応募できる求人が減ってしまいます。
どのくらい減ってしまうかというと、このようなデータがあります。
求人を出している会社が100社あるとすると、外国人を採用する会社は30社ほどになります。
外国人を採用する会社30社のうち、N1以上が必要な会社は25社になります。
そのうち5社ほどはN2のレベルが必要になります。
残念ながらN3以上の場合、ほとんどは書類選考で不合格になってしまいます。
外国人を採用する会社の求人の多くは、JLPT N1必須と書いてあります。
JLPT N1に合格していなくても大丈夫です。
とにかくスキルを磨きましょう。
N1に合格しても、実務経験が3年未満と短く、スキルも弱い場合は不採用になります。
ですが、N3しか持っていなくても経験が5年以上あり、スキルが高いと採用されます。
会社が最も採用したい人物像は、実務経験5年以上、そしてスキルも高く、日本語レベルもJLPT N1に近い人です。
可能であれば、応募する前にN2に合格しておくと選考を有利に進めることができますよ。
今日のレッスンのまとめ
日本企業が採用したい外国人材の特徴としては、このような人たちでしたね。
書類選考において、以下の4つに当てはまる人は、内定をもらえる確率が高まります。
① 偏差値が高い有名大学を卒業した人
② 転職回数が4回以下の人
③ 年齢が40歳以下の人
④ JLPT N2以上を持っている人
これらの4つの特徴はあくまでも参考として捉えて、これらの条件に当てはまる人が必ず採用されるということではありません。
これらに全く当てはまらない方でも大丈夫です。
以下のことに気を付ければ採用される可能性は高まります。
① 偏差値が高い有名大学を卒業していない人
仕事に活かせる資格をたくさん取りましょう。
② 転職回数が4回以上の人
転職エージェントに転職理由を考えてもらいましょう。
③ 年齢が40歳以上の人
非公開求人に応募しましょう。
④ JLPT N2を持っていない人
スキルを磨きましょう。
これらを踏まえて少しでも内定をもらえるように準備をしてくださいね。
JLPTの問題を解く