転職して、年収が前職より上がったり、自分のやりたいことを叶えることができた人もいれば、反対に、仕事内容が思ったのと違った、または残業が多くプライベートが充実していないなど、転職したことで失敗する人もいます。
転職で失敗したら、何のために転職したのか、前職に留まっていたら、と後悔する方もいます。
このレッスンでは、転職後の転職はいつがベストなのか、そして転職後は最低何ヶ月間転職しない方がいいのか、について学んでいきます。
転職に失敗したからといって、悩まないでください。
転職活動を続けていれば、必ず今よりもっといい会社が見つかります。
転職直後の転職について
新しい会社に転職したら、少なくとも1年間は在籍した方がいいでしょう。
理想は、1つの会社に3年程度は働いたほうが望ましいです。
なぜ1つの会社に、3年間働いた方がいいいかというと、人ひとりを採用するにもかなりのコストがかかっており、短期離職を繰り返す人は、人事担当者から「新しく採用してもどうせまたすぐ辞めてしまうのだろう」、と思われるからです。
1人人材を採用するのに、最大300万円ほどかかると言われており、このようなコストが採用時にかかっております。
求人サイトへの求人掲載費
転職エージェントの使用料
人事採用担当者の人件費など
もし、多額のお金をかけて人材を採用しても、1年未満で退職してしまったら、会社は大損してしまいます。
正直面接で、この応募者は5年以上働いてくれるのか?1年で辞めてしまうのか?ということは、入社してみないとわかりません。
内定をもらった本人ですら、入社してみないと何年間その会社で頑張れるかが分からないのです。
これまでの会社での勤務年数という客観的な年数で判断するしかないため、短期離職を繰り返す人は不採用になってしまいます。
海外では1年から3年程度働き、スキルアップのため転職する人もいますが、日本では、短期離職を繰り返す人は、転職活動では非常に不利になります。
会社の求人票にも転職回数の上限があるように、転職回数が5回を超してしまうと、書類選考はなかなか通過できないのが現状です。
転職した方がいいケースもある
ただ、状況によっては1年未満でも転職をおすすめする場合もあります。
次のようなケースであれば、早めに転職することをおすすめします。
ブラック企業で働いている場合
新しく転職した会社がブラック企業で、月の残業時間は40時間、土日も休日出勤してプライベートがまったくない場合は、転職しましょう。
仕事が精神的にきつかったり、過重労働をすると、最悪の場合、体を壊したり、鬱病になってしまいます。
一度体を壊してしまうと、次の転職活動ができなかったり、日常生活にも支障が出てきますので、自分を守るためにもすぐに退職しましょう。
全くスキルアップできない場合
面接時に説明された業務内容と、入社後の業務内容が全く違う場合は、転職を考えましょう。
ただ、すぐに転職するのではなく、一度会社に相談してみて仕事内容を変えてもらう努力をしましょう。
なぜかと言うと、会社にも様々な事情があり、業務内容が異なるのは一時的な場合もあるからです。
例えば、入社後半年までは研修期間として、様々な仕事を担当することもありますし、急な欠員が出て、その穴を埋めるまでは、一時的に別の業務も担当してもらう、その後本来の仕事に戻る、などのケースもあります。
なので、すぐに転職するのではなく、なぜ自分は本来すべき仕事をしていないのか、そしていつその仕事ができるのかを会社へ相談しましょう。
また、会社に相談することで、次の転職活動をうまく進められることもあります。
次回転職する際、面接で転職理由を聞かれた際、「自分は会社に相談して仕事内容を変えてもらうように相談したけど、会社が変えてくれなかった」、という風に自分ではどうしようもできない理由がきちんとある場合は、短期離職はやむを得ない転職と認められ、マイナスイメージにはなりません。
会社に何度も相談しても何も変わらない場合は、転職しましょう。
転職先の採用担当者も、現職での事情を理解して、察してくれるので、やむを得ない理由があれば、短期間での転職は問題ありません。
ただ、仕事が合わない、残業が多い、人間関係で悩んでいるなどのネガティブな理由で退職する場合は、採用されにくい傾向にあります。
転職後すぐに転職して成功する人もいる
仕事が合わない、残業が多いなどの理由で半年で退職し、新しい会社に転職できて、さらに前職で抱えていた悩みを解決できたり、希望通りの条件をつかんでいる方も多くいます。
転職して間もない転職で成功できる方の特徴は、次の2つです。
その人の市場価値が高く、多くの会社がその人材を欲しいと思う場合
やむを得ない転職理由をきちんと説明して、面接官が納得した場合
短期離職後の転職に成功するには、面接ですぐに退職した理由をきちんと伝えましょう。
なぜ退職しようと思ったのか、これ以上その会社で続けられないのか、退職するしか方法はなかったのか、などを面接官に伝えて、今度こそ長期で働く自信があることを熱意を持って伝えましょう。
それらの理由に面接官が納得したら、短期離職が目立っていても採用されることもあります。
そもそも、この仕事が自分に合っているのか、また、やりがいがあるのか、などを半年で判断するのは早すぎますし、どの仕事でも慣れるまで最低でも1年はかかります。
仕事に慣れてきたら、余裕も出てきて仕事が楽しいと感じるようになります。
なので、転職後に仕事が合わないと感じるのであれば、せめて1年間は頑張って働いてみましょう。
最初はその会社(仕事)が好きではなかったのが、徐々に業務にも慣れてくるにつれて、会社の良さを知って好きになることもあります。
レッスンのまとめ
新しい会社に転職して、1年未満での転職は、なかなか決まりにくいです。
かといって、そのまま働き続けるのもキャリアアップができなかったり、うつ病になってしまうことも懸念されます。
早期退職での転職は、転職エージェントに相談してみましょう。
なぜ短期間で転職したいのか、その理由を親身になって聞いてくれるだけでなく、転職先にも、マイナスにならないように、きちんとした理由を伝えてくれます。
年収や仕事内容、ワークライフバランスなど、自分が望む条件全てを叶えられる会社など存在しません。
どれかを優先したら、どれかが無くなります。
転職することで、何を一番解決したいのか、そして、どの条件なら妥協できるのか、転職の軸を予め決めておきましょう。
自分が望む条件全てを叶えようとするのではなく、
まずは絶対にワークライフバランスを考えたい、次に大事なのが年収、業務内容は目をつぶれる範囲だな!
などと、優先順位を決めて、新しい会社を選ぶことで転職を成功させることができます。
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