初めて日本で働く場合、多くの外国人が関東や関西などの大都市で働きたい、今日本に住んでいる方は現在住んでいる場所で働きたい、など希望の勤務地もあるかと思います。
もちろん勤務地も大事ですが、そこに仕事があるのであれば、どこでも働けるという風に、勤務地をはじめから限定しない方が、早く仕事が見つかります。
このレッスンでは、日本で働くチャンスが少ないからこそ、少しでもチャンスを広げて、より良いお仕事につけるように、そして面接で希望の勤務地を聞かれた際の答え方について学びます。
日本中どこでも働ける人の採用率は高い
会社が1つの地方にしかない、または支社や子会社がなく本社しかない場合は勤務地はその会社になりますが、全国に支店がある企業の場合、勤務地を限定すると、少なからず内定率に影響する可能性があります。
勤務地にこだわらず、日本全国で勤務ができる(転勤できる)方の採用率:75%
勤務地が限定されており、転勤できない方の採用率:25%
このように、転職時に勤務地をこだわってしまうと内定率にも影響する可能性があります。
なぜ会社は、勤務地にこだわらず、日本全国どこでも働ける(転勤ができる)人を採用するのでしょうか?
それは、会社には全国に様々なプロジェクトがあり、あなたのスキルや経験にマッチするお仕事は、ある一定の場所にあるとは限らないからです。
例えば、あなたは組込みエンジニアとして働いており、仕事が愛知県にあるとします。
その仕事は、今人が足りておらず仕事が回らない状態で、すぐにでも誰かを採用する必要があります。
この時、面接で希望の勤務地を聞かれた際に、勤務地を限定せずに「どこでもいいです」と答えたら、内定が出て、愛知県で働くことができます。
逆に、勤務地を関東地方と限定してしまうと、愛知県では急募だけど、関東はすでに人材は充足していることも考えられ、この場合は関東地方にはあなたの経験を活かせる仕事がないため、不採用になります。
日本語力が高く、スキルや経験もあるのに、希望の勤務地に仕事がないだけでお見送りになるなら、もったいないですね。
それだったら、まずは日本に来ることを優先させ、ある程度日本の土地勘を理解したうえで、次転職するときに希望の勤務地を伝えましょう。
早く日本に来て仕事をしたいのであれば、勤務地は限定せずに、どこでも働けるということを面接官に伝えましょう。
どこにどんなお仕事があるのか?
どこに、どんな仕事があるのかを事前に知っておくことで、面接で希望の勤務地を聞かれた際にきちんと答えることができるので、内定率も上がります。
なぜ上がるかと言うと、どの県がどの産業が盛んなのかをリサーチできている、そして日本の地理について知っていると思われるからです。
外国人に人気のあるお仕事を例に、何県に仕事があるのかをお教えします。
① 機械設計エンジニアの場合
神奈川県、埼玉県、愛知県など、大手自動車メーカーの会社がある県に仕事が集中しています。
② IT系エンジニアの場合
ITは全国に仕事がありますが、特に本社が集まる東京に集中します。
③ 工場の場合
地方や郊外など、土地が広い場所に仕事があります。
もちろん、例外もあるので、上記が必ずしも当てはまるというわけではありません。
希望の勤務地の答え方
初めて日本で働くケースと、すでに日本で働いているケースの2つでの答え方を学びましょう。
初めて日本で働く場合
そもそも海外在住の方を採用する企業はかなり少ないので、初めて日本で働くのであれば、少ないチャンスをつかむために、最初から勤務地は限定しない方がいいです。
① 希望の勤務地が無い場合
② 勤務地を希望したい場合
③ 働きたい勤務地がある場合
ポイントは、絶対にこの県で働きたい!!とは言わず、希望の勤務地を伝えながらも、柔軟に働ける、そしてどこでも大丈夫ということを伝えると、企業も採用しやすいです。
今日本に住んでいる場合
① 家族(配偶者)が同じエリアで働いている場合
② 日本語学校や自動車学校などに通っている場合
③ 子供が学校に通っている場合
転職時は、勤務地は決めたいし、できるなら転勤はしたくないですよね。
その場合、日本全国で働きたいし、転勤もできるよ、という意思を見せながら、即答はせずに一度検討しましょう。
勤務地は、今後の生活に関わってくるので、家庭の事情などのきちんとした理由があればそのまま会社へ伝えましょう。
企業担当者も、妻子を持つ父親です。
勤務地が変われば引っ越しは必要だし、子供の学校や奥さんのパートなどすべて変える必要があります。
なのできちんとした理由があれば、それをそのまま伝えても全く問題なく、選考にも影響されませんのでご安心ください。
JLPTの問題を解く