前回のレッスンでは、面接に合格する3つのポイントについて学びました。
このレッスンでは、面接で不合格になる人の特徴について学ぶことができます。
5つの不合格になる特徴と、その対策について詳しくお伝えしますので、面接で失敗しないためにしっかりと勉強していきましょう。
企業研究をしていない人
これから日本の会社で働く方に質問です。
これらの質問に、明確に、そして具体的に答えることができますか?
なぜ他社ではなく、その会社で働きたいのでしょうか?
入社できた後のキャリアプランやビジョンを教えてください。
企業研究をしておけば、他社ではなく、なぜこの会社で働きたいのか?という理由が明確になります。
また、会社を研究することで、会社の事業内容や、先輩たちのキャリアパスなどを知ることができるので、入社後の目標も見えてきます。
企業研究をしていないと、志望動機では「日本で働きたいから」という漠然とした内容になり、面接担当者から「日本の会社なら、どこでもいいんじゃないの?」と思われてしまい、不採用になります。
企業研究の仕方
面接の前には、応募した会社のホームページを必ず見て、企業研究を行いましょう。
ホームページの、どんな情報を見て研究するかと言うと、
◆ 応募した会社と自分自身の共通点は何か?
◆ 応募した会社と他の会社では、何が違うのか?
◆ 自分のスキルや経験を、どう応募した会社に活かせるのか?
以上を参考にして、企業の研究をしておきましょう。
業務の振り返りをしていない人
面接では、あなたのこれまでの業務内容や経験、仕事で活かせるスキル、そして自身の性格などについて、詳しく質問してきます。
自分のことだし、これまで経験してきたことを伝えるだけだし、いままで勤務してきた仕事の振り返りなんて必要ない、と思われてた方、非常に危険です!
現代人は仕事で忙しく、物忘れが激しいです。3日前に食べたご飯が何だったのかも思い出せないのに、どうやって1年以上も前のことを思い出すことができるのでしょうか?
どんな仕事をしてきて、どういう風に会社に貢献したいのかを要所要所で確認しましょう。
業務の振り返り方法
面接では、たくさんアピールしたいところですが、あれもこれも全て話してしまうと時間切れになったり、情報が多すぎて結局何が言いたいのかが分からなくなります。
アピールしたいポイントは多くても3つまでとしましょう。
以下のことを思い出しながら振り返ると過去の記憶がどんどん蘇ってきます。
◆ どんな仕事をして上司に褒められたのか?
◆ お客様から喜ばれたことは何だったか?
◆ 会社から表彰してもらった経験や、人の役に立ったと実感した時は?
これらに答えることで、自分が担当した業務や持っているスキルの確認、つまり主観的なアピールポイントではなく、第三者から見た、客観的なあなたの長所を確認することができます。
人から褒められたことが、実は自分の中の最大のアピールポイントだったりしますので、自分の成果を伝えるときは客観的な事柄を伝えましょう。
見た目や話し方が悪い人
面接では、見た目や話し方(話すスピード)がとても大切です。
なぜ見た目が大切かと言うと、その人の外見や話し方、話すスピード(声のトーン)で言いたいことが相手に93%伝わるということです
メラビアンの法則を知っていますか?
誰かとコミュニケーションを取るなかで、人はどうやって会話の内容を理解しているかと言うと、
55%は目から見える情報で内容を理解します。
38%は声からの情報で内容を理解します。
7%は話の内容からの情報で内容を理解します。
つまり、見た目や声のトーン、話し方が悪いと、たとえ良い内容を伝えても、実は相手には7%しか伝わっていないということです。
裏を返せば、見た目や話し方に気を付ければ、たとえ内容が薄くても相手によく伝わり、内定をもらえることでもできます。
話し方をよくする方法
面接では、明るい表情でハキハキと大きな声で伝えましょう。
特にこれから日本で働く人の面接はオンラインで行われるため、直接会っての面接より伝わりにくいです。
なので話し方や声の大きさにより一層気を付ける必要があります。
日本語がネイティブではないからこそ、見た目や話し方、声のボリュームなどに意識して、落ち着いてゆっくり話しましょう。
給料や年収を気にしすぎる人
初めて日本で働く方の場合、経験年数や日本語レベルによって年収が決まりますが、会社には年収レンジが存在し、5年の経験なら、年収500万が妥当、あとは実際に会ってみてスキルやコミュニケーション力を確認する、などして年収を決定します。
特に日本でまだ働いたことが無いと、物価や日本での生活費、さらには円についてもよくわからないのですが、非現実的な高年収を希望する方もいます。
正直、日本人ですらそんなに年収をもらってないのに、なんでその年収額を希望したのか?の理由があればいいのですが、なんとなく、もしくは、このくらいが妥当だろうという曖昧な物差しで年収を伝えてしまうと不採用になります。
まだ日本で生活したことが無いから、的外れなことを言っても仕方ないですが、それだと日本で働くことのリサーチをしていないと見なされてしまいます。
住んだことのない国で、働いたこともない国へ、根拠のない高い希望年収を伝えないように気を付けましょう。
希望年収の伝え方
面接での年収交渉時は、次のように言いましょう。
現職の年収は、日本円で450万なので、できれば今より高い給料がよろしいのですが、初めて日本で働くので、御社の規定に従います。
このように伝えれば、あなたの印象は良くなりますよ。
もしくは、異国の地での年収交渉は、とても難しいので日本人転職エージェントに任せましょう。
エージェントは、現職での活躍ぶり、そして市場価値を正確に伝えてくれます。
また、入社後は日本で経験を積み、次に転職する際はもっと年収が上がります。
なぜなら、すでにビザがあり、日本企業での勤務経験もあるため、即戦力として数えられるからです。
将来的には年収は上がるので、まずは年収よりも日本で働くことを目標として、年収交渉も謙虚に進めましょう。
真面目に面接の練習をしない人
初めて日本語で面接する人は、緊張してうまくアピールすることができない、ということが起こり得るのです。
母国語での面接を通過するのすら難しいのに、それを日本語で面接するとなると、かなりハードルが上がります。
母国での実務経験や、良いスキルを持っていても、それを伝えることができなければもったいないので、面接対策は何度もしましょう。
面接の練習方法
面接で聞かれる質問はある程度決まっていますので、まずはどんな質問が聞かれるのか、そしてどう答えたら内定を勝ち取ることができるのかを調べましょう。
面接の前には、どのような質問が聞かれるかの想定
質問をできるだけ調べておくことで、いかなる質問を聞かれてもいいように、準備をしておきましょう。
仕事が忙しく、練習ができない人もいると思いますが、お風呂に入っている時間や、寝る前の10分間でイメージトレーニングをしましょう。
練習をしたらした分だけ内定率も上がりますので、何はともあれ練習あるのみです。
JLPTの問題を解く