現在海外に住んでいる人が、日本の求人に応募できるのか?
海外に住む人が、日本語レッスンの中で日本企業に転職したいという問い合わせが多くなっています。しかし残念ながら、日本企業は今日本に住んでいる人しか採用しないのです。
この記事では、なぜ日本企業が海外在住者を採用しないのか、そして、どうしたら海外から日本企業に応募ができるのかについてお教えしますので最後まで読んでください。
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①なぜ日本にいる必要があるのか?

日本企業が海外からの応募を受け付けていない理由は、内定を出してもはたして本当に日本に来れるかどうかわからないから。
一番の問題はビザが取れるかわからない、という点です。
せっかく何度も面接をして、内定を出したとしてもビザが取れなかった場合、双方にとって時間の無駄となります。
多くの外国人が持つビザ【技術・人文知識・国際業務】の取得条件は以下の通りです。
就きたい仕事と関係のある大学を卒業していること
大学を卒業していない場合は、そのお仕事での実務経験が10年以上ある場合
つまり母国では大学を卒業していないとビザをもらえません。ただ大学を卒業するのではなく、仕事と関係のある大学を卒業している必要があります。
例えば、日本ではシステムエンジニアとして働きたい場合は、大学ではIT系について学んでいる必要があります。
もし大学ではITとは全く違う学科を専攻していた場合のビザの申請は下りるかわからないのです。
ビザの問題だけでなく、入国できなかったり、飛行機がキャンセルになったりして入社日に間に合わないという心配もあります。
新入社員が入社する時は、雇用契約書などの様々な入社書類を事前に作成する必要があります。
外国人社員を採用する場合、上記の業務に加えてビザの申請業務もあります。日本人の場合でも入社書類でのやり取りはとても大変です。
不備がある度に電話やメールで連絡して修正したり、書類を郵送したりする必要があります。必要があれば入社前であっても直接会社に行くこともあります。
海外在住の外国人の場合の入社書類に関するやり取りはさらにややこしくなります。入社書類は全て日本語で書かれてあるため、記入に時間がかかります。
また、時差があるため電話やメールにラグが生じたり、海外に居るため入社書類を郵送することもできません。
いくら外国人が優秀であっても、会社の総務は100%入国できるかわからない人のために面接を行ったり、面倒な入社書類作成などの業務をするでしょうか。
普通はしませんよね。
ただでさえ日本に住む外国人でも入社時のやり取りは苦労するので、これが海外在住の外国人とのやり取りとなると、会社は対応できません。
海外から日本の会社に応募する方法をくわしく調べる。
②海外から応募できる求人もある

実は海外からの応募を受け付けている企業もあります。
例えば外資系企業や、海外に支店がある日本の会社などの場合です。その他にも次のようなお仕事もあります。
フリーランスでのシステム開発などのIT開発
オンラインレッスンなどの語学系
アウトソーシング系のお仕事
ですが、日本企業からお仕事をもらうならN2以上の高い日本語レベルが必要となります。なぜなら日本企業とのコミュニケーションは基本的に日本語だからです。
日本で働きたいのであれば、まずは日本に来ることです。
就労ビザがなくても大丈夫です。
観光ビザなどのショートステイで、いきなり日本に来てお仕事を探すよりも、まずが学生ビザで日本語学校に通いましょう。
日本語を学びながらお仕事を探してください。学生ビザでも外国人を採用する会社が就労ビザを取ってくれますよ。
海外在住のN2を持つ優秀な外国人よりも、学生ビザを持つN3レベルの外国人の方が断然採用されます。
③海外から日本企業に応募する方法

現在海外に住んでいても日本企業の求人に応募できる方法をお教えします。
あなたの国にも、日本企業の求人を紹介するエージェントがあります。あなたの国の転職エージェントに問合せてみてください。
そのエージェントは日本企業と人材紹介契約を結んでいるので、応募者の日本語力レベルやスキルが高ければ、海外に居ながら内定をもらうことができます。
例えばあなたはフィリピン人とします。あなたの国にあるエージェントはもちろんフィリピン人なので、転職のサポートはすべて母国語で行われます。
応募書類も日本語ではなく、英語などのレジュメで大丈夫です。日本の転職エージェントにコンタクトを取るよりもまずはあなたの国のエージェントに相談してみましょう。
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