外国人に人気のお仕事の1つ、工場。
最近、多くの外国人が様々な種類の工場で働いているところを見かけます。企業側も工場で働く人材の確保が難しいため、今は工場で働く人は少なくなってきております。
なので工場で働ける人の需要は高く、また採用率も比較的高いです。
工場では簡単なお仕事なので、日本語が上手く話せない外国人や、来日したばかりの外国人でも働けるのもあって外国人にはとても人気があります。
ですが、残念ながら工場で働けない外国人もたくさんいます。
この記事では、なぜ多くの外国人が工場で働けないのか、そしてどうしたら働けるのかについて説明しますので最後まで読んでください。
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① ビザの問題

まず、外国人が工場で働けない最大の理由はビザです。
工場での作業は単純作業となるため、単純作業ができるビザを持つ外国人が少ないからです。
日本で働く外国人の多くが、技術・人文知識・国際業務ビザ(ギジンコク)を持っており、このビザでは工場での単純作業に従事することはできません。
このビザでは、あなたの国の大学や仕事で学んだ技術や知識を活かして、そして英語などの言葉を活かして日本で働く、という前提の元、様々な業種で働くことができます。工場などの単純作業はあなたの国での経験を活かせないと見なされるため、このビザで工場勤務はできません。
技術・人文知識・国際業務ビザで働ける職種は次の通りです。
■技術:設計、ITエンジニアや生産技術などブルーカラー職種
■人文知識:営業、経理、マーケティングなどのホワイトカラー職種
■国際業務:通訳や語学講師など語学を活かした職種
設計や生産管理などの機械・電気系エンジニアの場合は、作業場(工場)で働くため工場での単純作業をすることはできるかもしれませんが、あくまでもメインは設計などの技術職です。
設計が7割、単純作業が3割などの割合で仕事をするなどの調整が必要です。
技術・人文知識・国際業務ビザはどうやって取るの?
②工場で必要なビザとは?

工場で働けるビザの種類について説明します。もしあなたが次のビザを持っておけば工場(単純作業)で働くことができます。
永住権【日本人と同様、就労制限なし】
定住者【日本人と同様、就労制限なし】
配偶者【日本人と同様、就労制限なし】
※難民ビザ【日本人と同様、就労制限なし】
以上4つのビザを持っていれば、日本人と同じ扱いになり、就労制限はありません。単純作業もトラックドライバーでもどんな仕事にも就くことができます。
難民ビザも同様に就労制限はありませんが、言葉の問題があります。
工場では日本語レベルが必要ないとは言え、ある程度のコミュニケーションが取れないと、外国人に指示を出せないので、不採用になります。
③ アルバイトであれば工場で働ける

実は、アルバイトであれば工場で働くことができます。
正社員で働き、土日などに工場で働くことはできます。また学生などもアルバイトであれば工場での単純作業に従事することができます。
資格外活動許可書を入国管理局から許可をもらえれば、週に28時間内であればアルバイトができます。
日本語学校に通う多くの外国人留学生がコンビニなどで働いていますが、彼らも資格外活動許可書を持って働いています。
例えば学生の在留資格は留学です。
留学生が日本に来る目的は、学ぶことです。それ以外の活動は認められません。
ですが、資格外活動許可書を取れば、留学とは別の活動ができるので週に28時間以内であればお仕事などができます。
余談ですが、ALTなど小学校や中学校で英語教師として働いている方が、英会話教室で英会話講師として働くことはできません。
小・中学校の英語講師の在留資格は【教育】で、
英会話教室の英会話講師の在留資格は【就労】となります。
つまり中学校で働く外国人講師は、資格外活動許可書を取ってから週28時間以内であれば英会話教室で講師として働くことができます。
非常にややこしいですね。
④工場で働くためには?

もしあなたのビザが技術・人文知識・国際業務であれば、特定技能ビザに変更することで工場などで働くことができます。
ただ、特定技能ビザに変更する場合は試験を受ける必要があります。また技術・人文知識・国際業務ビザの方が働ける業種が多いので、ギジンコクがいいと思います。
もしくは永住権を取得したり、日本人と結婚することで配偶者ビザとなり、工場などどこでも働くことができます。
工場は人手不足で人材が足りません。そして多くの外国人が工場で働きたいと思っています。
ですが、ビザの問題があり雇いたくても採用できない、働きたくても働けない、というジレンマが起こっております。
ギジンコクを持つ外国人が多く、そして工場で働きたい外国人が多いのに、なぜ工場で働けないのかとても疑問です。
人手不足解消のため、優秀な外国人を採用するのが目的なのに、ビザの関係で働けないのであれば本末転倒ですね。
⑤日本語は大事

日本で働く以上、日本人と日本語でコミュニケーションを取る必要があります。なのでどの仕事に就くにしても高い日本語レベルが求められます。
英会話講師の場合は、日本語を話す必要がないためN5でも働けます。またエンジニアなどの技術職はN3レベルでもお仕事はあります。
ですがほとんどの仕事ではN1レベルの会話力が求められます。もちろんN1の資格が必須です。
母国での学んだことや、経験したことを日本で活かしたいのであれば、まずはN1を取得しましょう。
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