外国人の方が日本で働くには、ある程度日本語レベルは必要です。ほとんどの企業はN2以上の会話力を求めています。
一方で、スキルを重視する会社もあります。例えば経験年数が5年以上であれば、日本語能力はN3レベルでも採用する、というような会社も一定数あります。
現在、外資系企業で働いている外国人からの質問です。
①日本で働きないなら、日本語は必須

結論、会社によって外国人に求める日本語レベルは異なりますが、転職はできます。
ですが、日本語が上手く話せないと転職活動がスムーズに進みません。面接官は日本人なので日本語しか話しません。
面接で自身の経歴や魅力を日本語で伝えられなかったら、会社はあなたがどう貢献できるのかが分からず、不採用となります。
面接で上手くアピールができ、もし転職できたとしても、日本企業に勤務することになりますので、上司や同僚はもちろんのこと、クライアントも日本人です。
つまり社内のコミュニケーションは全て日本語になり、すべての業務を日本語で行うため、そもそもの日本語力がなければ仕事になりません。
転職をお考えの方は、こちらからお問合せください。
②コミュニケーションが取れないと、かなり危険です

例えばあなたが日本に旅行している、とします。日本に来るのは初めてなので、日本語は話せません。
ところが旅行中に風邪をひいたため、薬局に薬を買いに行きますが、用法・用量などの説明はすべて日本語で書かれているので、どれを買えばいいのかわかりません。
などのような情報がないとあなたは日本で薬を買えませんよね。
薬局にある薬がどう風邪に効くのかが分からないのと同じことで、会社もあなたのことを分からないと採用しません。
イメージとしては、会社は風邪をひいている=何か問題があり、その問題を解決したい、なので風邪を治してくれる薬が必要=問題を解決してくれる人材が必要、ということです。
バイリンガル人材として、あなたは会社にどう貢献できるかを面接官に正確に伝えることができれば採用されます。
言いたいことを相手にきちんと伝える、コミュニケーションのとり方は、この順番で話すと伝わります。
③面接対策だけの日本語ではダメ

日本で働くには日本語が必須で、面接の前だけ日本語を勉強しても意味がありません。
面接に合格したら、次のステップは企業との職場見学になります。実は内定までに多くの超えるべきステップがあるのです。
面接で自身のアピールができたとして内定をもらっても、職場見学で上手くアピールができず、プロジェクトがなかなか決まらない、というケースもあるのです。
面接に無事合格した後、あなたを採用した会社は、あなたのスキルや条件に合った会社(プロジェクト)を探します。スキルや条件に合ったプロジェクトが見つかれば、あなたは会社の人事担当と会い、再度面接をします。そこでは日本語能力、経験やスキル、年収などの条件をすり合わせて、マッチしたら無事本採用となります。
つまり、日本語が上手く話せないと、内定をもらってから、実際に働くまでに時間がかかる、ということです。
④どうしたら転職できるのか?

現時点で日本語が上手く話せないのであれば、次のような選択肢があります。
①日本にある外資系企業に入社する
②語学を活かせる海外のプロジェクトのある日本の会社に入社する
外資系企業や、英語を使うプロジェクトであれば、高い日本語力は必要ありません。
でも弱点があります。職場で日本語をあまり使わないと日本語はあまり上達しないので、学校や独学で日本語を学ぶ必要があります。
日本語レベルが上達するのに時間がかかってしまい、日本企業への転職が先延ばしになってしまいます。
今はまだ日本語が上手く話せないのであれば、現職に留まりましょう。そして日本語を勉強し、JLPTN2を取得しましょう。
日本語が上手く話せないうちに転職してしまうと転職先でも大変な思いをすることもあるので、まずは日本語レベルを上げるのが先決です。
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