日本で働くのであれば、ビジネスレベル(JLPT N2以上、もしくはそれ同等の会話力)が求められます。
もちろん会話だけでなく、漢字の読み書きも上級レベルであることが必須です。
このレッスンでは、どのくらいの日本語力があれば、面接に進むことができるのか、について詳しく学んでいきます。
JLPTは必須
書類選考に合格するためには、JLPTが必要になります。
というのも、多くの会社で外国人を採用する際、一つの採用指針となるのが、JLPTです。
N2、ないしはN1以上の日本語力を求める会社がほとんどなので、JLPTを持っていないと書類選考で不合格になってしまいます。
外国人が日本企業へ100社応募した場合の、書類選考通過率は以下の通りです。
N1合格:47社で書類選考に通過
N2合格:40社で書類選考に通過
N3合格:5社程度で書類選考に通過
N4/N5合格:書類選考通過はほぼ不可能
※外国人を採用する会社の採用担当者アンケート参照
つまり、N2以上に合格しておけば、ほとんどの会社で書類選考に合格できて面接に進めます。
ただ、面接で合格できるかは別の話になってくるので、別途面接対策が必要となります。
JLPTが無くても応募できますし、内定も出ますので安心してください。
JLPTが無い場合、以下の基準/経験が書類選考通過の判断材料となります。
・日本語を使った仕事の経験はあるか
・日本企業で(日本人と一緒に)働いた経験はあるか
・来日/留学は経験はあるか
・N2以上の単語や表現を使って会話がスムーズにできるのか
JLPTは採用基準の1つですが、JLPTを持っていなくても日本語が話せる人もいれば、物理的に受験できないなど、やむを得ない理由で持っていない人もいます。
なので、実際は会ってみて判断してみる会社も増えてきているのが現状ですが、JLPTを持っていれば鬼に金棒ですね。
JLPTを持っていない人はどうアピールするのか?
結論、JLPTが無くても日本語を使った経験や、留学経験があればある程度考慮されて書類選考に通過できるケースもあります。
では、JLPTもなく、日本語を使った経験もない人はどうなるのか?
それは、日本語が上手に話せるということを応募書類で伝えることができれば、面接に進むことができます。
履歴書や職務経歴書は日本語で書くのはもちろんのこと、応募書類にどのくらい日本語ができるかを書きましょう。
主観的な意見でもいいですし、日本語レベルを証明できるものであればなんでも大丈夫です。
次のようなことを書いておきましょう。
・日本語学校に3年間(週3回×1時間)通って、N2コースを受けた
・日本の新聞/記事や小説を読んで、ほとんどの漢字は読めるし、意味も理解できる
・大学時代に日本語サークルに入っており、毎日日本人と会話をしていた
・日本語の弁論大会で準優勝をとった(N1相当)
これらを応募書類上に書いておくと、面接官は「もしかしたら日本語が上手かもしれないな?一度会てみるか?」と思ってもらい、面接に進むことができます。
また、応募する際も、メールの文章にビジネス日本語をたくさん使ってアピールしましょう。
メールで応募するときは、こちらをご活用ください。
件名:〇〇職応募の件|氏名
株式会社〇〇 〇〇部
採用ご担当者様
はじめまして。(自分の名前)と申します。
(求人サイト)にて貴社の(職種名)職の求人を拝見し、現職での経験を活かせるのではと思い、応募いたしました。ぜひ一度、面接の機会をいただけますと幸いです。
お忙しいところ恐縮ですが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
自分のお名前
このようにメールの内容も、まるで日本人が打ったような内容であれば、日本語だけでなく、ビジネスマナーも備わっていると思われて、会社へ好印象を与えることができます。
転職エージェントから日本語レベルを伝えてもらう
JLPTもなく、日本語を使った経験や来日経験もなく、そして日本語能力を証明するものない場合はどうするのか?
日本人の転職エージェントを通して応募しましょう。
これが、書類選考通過率が一番高い方法です。
エージェントは、あなたのこれまでのスキルや経験を会社へ伝えるだけでなく、あなたの日本語力も伝えてくれます。
ただ、ある程度日本語を話すことがないと(最低でもN4レベルが必要)、互いにコミュニケーションがとれず、エージェントもあなたの日本語力を会社へアピールすことができません。
全く話せないと、そもそも求人を紹介してもらえないので、日常会話以上の日本語レベルの人向けの方法です。
転職エージェントを通して応募する際は、できるだけビジネス日本語を使ったり、N2のテストで出題されるような単語を使ってコミュニケーションを取りましょう。
そうすることで、「日本語力が高い」とエージェントに思わせることができるので、書類選考に通過することができます。
レッスンのまとめ
書類選考に合格して、面接に進むことができるのか?
このようにして応募しましょう。
JLPT N2以上に合格している人
自信を持って様々な会社へ応募してみましょう。
JLPTを持っていない人
日本語能力が高いことを応募書類で証明しましょう。
JLPTも日本語能力を証明する物もない人
転職エージェントを通して応募しましょう。
自分に合った方法で企業に応募しましょう。
ただ、いずれにしてもJLPT N2は必要となりますので、応募前に合格しておくことを目標に、引き続き勉強を頑張ってください。
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