どうしたら効率よく日本語を勉強できるのか、そして習得できるのか?
このレッスンでは、元日本語講師がおすすめする、2つ日本語の勉強方法について学びます。
まず、日本で働くにはJLPT N2以上の会話力が必要になりますが、JLPTが無くても高いコミュニケーション力があれば、内定が出ることもあります。
もちろんJLPT N2を持っていた方が内定率は高まりますが、N2を持っていなくても、このような方は日本企業が探すターゲット人材になり得ます。
実務経験が5年以上あり、スキルも高い
仕事で日本語を使った、日本人と一緒に働いた経験がある
プレイヤーとしてだけでなく、マネジメントの経験もある
日本企業で働くのであれば、最低でも日常会話以上のコミュニケーション力は必要にはなりますので、この3つの経験があれば、日本語が話せなくても日本で働けるというわけではありません。
また、JLPTを持っていなくても流暢に話せる人もいるので、実際に会ってみて話してみないとわからないところもありますが、日本企業の考え方としては、経験やスキルよりも日本語を重視しています。
いくらその業界における経験が長く、スキルが高いからと言っても、日本語が話せなかったら、仕事を進めることができませんので、当然ながら、日本で働くのであれば日本語は必要不可欠です。
おススメの勉強方法2選
これらの方法は、私が日本語講師時代に外国人の生徒の皆さんにお伝えしていた方法です。
この2つを毎日勉強すると、確実に日本語能力が上がり、JLPT N1に合格できる日も近づきますので、ぜひ実践してみてください。
① 日記を毎日書く
一つ目は、A4サイズのノートに日記を毎日書く勉強方法です。
日記を書くことで、ライティングスキルや、正しい文法の使い方を学ぶことができます。
日記に書く内容は、興味があることや、好きなことなど、何でもありです。
例えば、今日起きた出来事や、来週の予定など、書きやすいトピックだとネタ切れすることなく、毎日続けて書くことができます。
日記を書くだけじゃスピーキングは伸びないでしょう?と思ってませんか?
もちろんただ日記を書くだけでは会話力は伸びませんので、ここで少しアレンジします。
日記を書く前に、一度書く文章を声に出してから、書き始めます。
書きたいことを一度口に出して言うことで、スピーキング力アップに繋がり、また、発音よく話す練習ができたり、イントネーションの確認もできます。
自分が話している日本語を録音して、おかしいところを訂正することで、さらに流暢に話せるようになります。
言いたいことを正しく言えたら、そこで初めてノートに書き始めます。
ノートに書くことで、自分の言った内容が文章として可視化されます。
文章を可視化することで、文法の間違いも確認でき、漢字の練習にもなりますので、ぜひ実践してみてください。
② 独り言を日本語で言う
今見ているものを、独り言として頭の中で実況します。
独り言を全て日本語で言うだけです。
見ているものを実況することで、スピーキング力と発音、表現力を伸ばすことができます。
もう少し具体的に説明すると、例えば、お昼の時間になってお腹が空いた時、母国語で「お腹すいた」というのではなく、日本語で「お腹すいたな」と言う風に言います。
もしくは、通勤電車に乗っているときに、窓から見える風景を見て、「あのお店に行ってみたいな」という独り言を日本語で言うだけです。
基本的には、頭の中で独り言を言いますが、家の中にいるときは、声に出して言いましょう。
声に出すことで、発音の確認もできますので、こちらもぜひやってみる価値はあります。
一番大事なことは?
日本語を学ぶにあたって大切なことは、日本語に触れる時間を増やすことです。
日本人の友達がいない人や、日本語を話す機会がなくても、日本語にたくさん触れることで、独学でも会話力を上げることができます。
ネットにも様々な勉強の方法が書いてありますが、それらの方法はどれも抽象的で、どのように勉強したらいいのかがわかりません。
ネットにはよく、日本の映画を見たり、アニメや漫画を見て勉強する、と書いてありますが、映画を見てどう勉強するのか、の重要なところが書いてありません。
映画を見るだけで日本語が上達したら苦労しませんよね。
確かにアニメを見ることで、聴解の勉強にはなりますが、会話のスピードが早すぎて、内容を理解することは難しいです。
また、アニメでは、JLPTやビジネスの場で出てくる日本語を勉強することはできないです。
漫画を読むことで読解力や漢字の勉強ができますが、日本語の伸びは緩やかになってしまいます。
勉強を長続きさせるコツ
どうやって、勉強を長続きさせるのか?
結論、自分の決めたペースで勉強することで長続きできます。
日本語で独り言を言うことは簡単なので、継続的に勉強することはできますが、日記を書く、書く前に一度口に出して会話と発音の練習をすることは、実は30分以上時間がかかってしまいます。
お仕事の後に毎日30分以上勉強するはしんどいですよね。
だからこそ継続させるためにも、1日20分だけ、1日5行だけ日記を書くなど、自分の決めたペースの範囲内で勉強することで持続させることができます。
来月JLPT N1に合格するぞ!と張り切って自分のペースを超えてしまうと、モチベーションが続かず、三日坊主になってしまうので、自分の勉強のルールをきちんと決めることをおすすめします。
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