②就労ビザの取得条件

このレッスンは、日本にほんで働はたらくために必要ひつような就労しゅうろうビザの取得条件しゅとくじょうけんについて学まなびます。

就労しゅうろうビザには、いくつかの種類しゅるいがありますが、一般的いっぱんてきな就労しゅうろうビザは、技術ぎじゅつ・人文知識じんぶんちしき・国際業務こくさいぎょうむビザ、通称つうしょう、ギジンコク、または、エンジニアビザです。

ギジンコクビザがあれば、様々さまざまな職種しょくしゅで働はたらくことができるだけでなく、外国人採用がいこくじんさいようの際さい、会社かいしゃは新あたらしくビザを取得しゅとくするコストや手間てまが省はぶけるため、転職てんしょくにも非常ひじょうに有利ゆうりになります。

ビザを取とるのも手間てまがかかり、大変たいへんな作業さぎょうになるため、会社かいしゃもビザを持もつ外国人がいこくじんを優先的ゆうせんてきに採用さいようしています。

留学りゅうがくビザで日本にほんに来きたばかりの、経験けいけんやスキルがある即戦力人材そくせんりょくじんざいでも、会社かいしゃ側がわは就労しゅうろうビザ取得しゅとくのコストや手間てまをかけてまで採用さいようするかどうかは、悩なやみどころです。

なぜ、企業きぎょうは就労しゅうろうビザを持もたない外国人がいこくじんの採用さいようをそこまで渋しぶるのかというと、時間じかんをかけて面接めんせつしてもビザが下さりなかった場合ばあいのリスクがあり、確実性かくじつせいがないからです。

ギジンコクビザは、母国ぼこくでの経験けいけんや語学ごがくを活いかして、その経験けいけんを日本にほんでも発揮はっきすることが前提ぜんていとしてあります。

例たとえば、母国ぼこくでエンジニアとして働はたらいてた場合ばあいは、日本にほんでも同様どうようにエンジニアとして働はたらくことが可能かのうです。

ギジンコクビザでは、次つぎのような業務ぎょうむに従事じゅうじすることができます。

ギジンコクビザがあれば、ほとんどの仕事しごとができるので、日本にほんで働はたらく多おおくの外国人がいこくじんがこのビザを持もっています。

技術ぎじゅつ・人文知識じんぶんちしき・国際業務こくさいぎょうむの取得しゅとく条件じょうけんは２ふたつありますので、どちらか１ひとつでも要件ようけんをクリアしておけばビザの申請しんせいができます。

① ４年制大学 ねんせいだいがく/ 短大たんだい、もしくはそれに値あたいする学校がっこうを卒業そつぎょうしていること。

ただ、大学だいがくを卒業そつぎょうしておけばいいということではなく、母国ぼこくの大学だいがくで学まなんだ内容ないようと、日本にほんで働はたらく仕事しごとに関連かんれんしていることが必要ふつようとなります。

例たとえば、母国ぼこくでの大学だいがくの専攻せんこうは情報技術じょうほうぎじゅつの場合ばあい、日本にほんではIT系けいのお仕事しごとに就つくことができます。

母国ぼこくの大学だいがくで学まなんだことと、日本にほんで働はたらく仕事しごとの内容ないようが一致いっちしていることが望のぞましいですが、一致いっちしていなくてもビザが取とれる場合ばあいもありますので、一度入管いちどにゅうかんや専門家せんもんかに問とい合あわせてみましょう。

② その分野ぶんやにおける実務じつむ経験けいけんが１０年以上ねんいじょうあること

母国ぼこくで大学だいがく（短大たんだい）を卒業そつぎょうしていなくても、日本にほんで働はたらきたい仕事しごとの実務じつむ経験けいけんが１０年以上ねんいじょうあれば、学歴がくれきが無なくてもビザの申請しんせいができます。

社会人しゃかいじんとしての実務じつむ経験けいけんが１０年以上ねんいじょうではなく、日本にほんで就つく仕事しごとの実務じつむ経験けいけんが１０年以上ねんいじょうあることが必要ひつようです。

学歴がくれきが無なくても実務じつむ経験けいけん１０年以上ねんいじょうあれば、ビザ申請しんせいはできますが、各かく会社かいしゃで働はたらいた１０年間ねんかんの証拠しょうこ（就労しゅうろう証明書しょうめいしょ）を提出ていしゅつしなければなりません。

就労しゅうろう証明書しょうめいしょは偽装ぎそうできてしまうので、入管にゅうかんの審査しんさは大卒だいそつでの申請しんせい時じよりも、より厳きびしくなります。

また、働はたらいてきた会社かいしゃが倒産とうさんしていれば、就労しゅうろう証明書しょうめいしょが取とれず、１０年ねんの実務じつむ経験けいけん年数ねんすうが証明しょうめいできず、申請しんせいができなくなりますので、注意ちゅういが必要ひつようです。

１０年ねんの実務じつむ経験けいけんは、学校がっこうで学まなんだ内容ないようも合算がっさんすることができるため、学校がっこうで２年間ねんかんプログラミングについて学まなんだのであれば、実務じつむ経験けいけん年数ねんすうは８年ねんでも大丈夫だいじょうぶです。

一番確実いちばんかくじつなのは、大学だいがくを卒業そつぎょうしていることですが、学歴がくれきが無なくても実務じつむ経験けいけんが１０年以上ねんいじょうあれば、日本にほんで働はたらける可能性かのうせいがあります。

ギジンコクでは、工場こうじょうなどの単純労働たんじゅんろうどうはできません。

なぜなら、ギジンコクビザの定義ていぎは、母国ぼこくの大学だいがくで学まなんだことや、母国ぼこくでの経験けいけんを、日本にほんで活いかすことであって、工場こうじょうなどの単純作業たんじゅんさぎょうは、母国ぼこくで学まなんだことや経験けいけんを活いかすことができないと見みなされるからです。

ただ、メインのお仕事しごとが、母国ぼこくで学まなんだことや/経験けいけんを活いかす仕事しごとであれば、サブのお仕事しごとで単純作業たんじゅんさぎょうが発生はっせいする場合ばあい、ビザが下おりることもあります。

工場こうじょうで働はたらくのであれば、永住権えいじゅうけんや定住者ていじゅうしゃ、配偶者はいぐうしゃビザを取得しゅとくする必要ひつようがあります。

永住権えいじゅうけん、定住者ていじゅうしゃ、配偶者はいぐうしゃビザは就労しゅうろう制限せいげんが一切いっさいなく、単純作業たんじゅんさぎょうに就つくことはもちろんのこと、日本にほん人じん同様どうようどんな仕事しごとにも就つくことができるビザです。

もしくは、留学りゅうがくビザで日本にほん語学校ごがっこうで学まなぶ学生がくせいも、週しゅう２８時間以内じかんいないであればアルバイトとして工場こうじょうで働はたらくことができます。

日本にほんで就労しゅうろうビザを取得しゅとくできる条件じょうけんについて、もう一度いちどおさらいします。

就労しゅうろうビザは、基本的きほんてきには採用さいようする企業きぎょうが取得しゅとくしてくれるので、外国人がいこくじんの方かたは特とくに何なにもする必要ひつようはありません。

ビザ取得しゅとく条件じょうけんにクリアしておけば、ビザを取得しゅとくできる可能性かのうせいも高たかまるため、企業きぎょうも採用さいようしやすくなります。

なので、日本にほんで働はたらく前まえの情報収集じょうほうしゅうしゅうの一環いっかんとして、ビザ取得しゅとくの要件ようけんに引ひっかかっているかどうかを確認かくにんしておきましょう。

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