日本は人手不足なので、働き手が少ない、また日本で働きたい外国人が増えていることから、外国人の雇用はこれからますます進んできます。
母国語だけでなく、英語や日本語も話せる、そしてその分野における経験を持つ優秀な外国人は、世界中にごまんといるのですが、企業側が外国人を採用する時に思う、懸念点は主に2つあります。
① 互いにコミュニケーションが取れないと業務に支障がでるかもしれない
② 就労ビザを取得したり、外国人雇用のルールが日本人を採用する際と異なるのでよくわからない
過去に外国人を採用したことがある企業や、海外に支社がある企業などは、ビザ申請などの外国人採用に関する業務はすでに慣れているので、外国人の採用率が高いですが、現状として、まだ外国人を採用したことがない会社が多いです。
このレッスンでは、企業の懸念を解消して日本で働く方法について学びますので、これから日本で仕事を探す人はしっかりと学びましょう。
日本で働く方法2選
① JLPT N2以上を取り日本語力を伸ばす
言うまでもなく、日本で働くには高い日本語力が求められます。
社内のコミュニケーションや、クライアントとのやり取りは全てメールなので、そもそも日本語を話せないと日本では働けません。
入社後、コミュニケーション力不足の懸念を払拭するためにも、面接で自分のスキルや経験、そしてその経験をどう会社へ貢献するかを日本語でアピールしましょう。
会社であなたが日本語を使って業務をしている姿を、面接官へイメージさせることができたら、内定をもらえます。
日本企業の求人票には、外国人を採用することを表す【国籍不問】とは書いてありますが、実は、ほとんどの企業は、JLPT N1を持っている外国人しか採用しません。
企業が求めるスキルに達していなくても、また実務経験が短くても、日本語レベルが高ければ、内定率も高まります。
つまり、企業はスキルや経験よりも、日本語レベルを重視しています。
あなたの年齢に応じてこのように対策しましょう。
20代前半、経験年数3年未満の方
JLPTN2以上を取ってから応募しましょう。
30代、経験年数5年以上10年未満の方
最低でもJLPT N3は合格しておきましょう。
35歳以上、経験年数10年以上の方
最低でもJLPT N4必須、職務経歴書にどんな経験があって、どう会社へ貢献できるかを詳しく書きましょう。
日本語レベルが低く、面接で伝えることが難しいのであれば、書面で伝えましょう。
② スキルを磨く
選考の際、日本語レベルを重視するとお伝えしましたが、それは若手採用の場合であって、30代以上の中堅社員の場合は、スキルも重点的に確認してきます。
JLPT N3でも、経験年数が5年以上でスキルが高く、その経験を持ってどう会社で働くかを伝えると採用される可能性も高まります。
特に、エンジニアなどの技術職は、日本語よりも経験やスキルが求められるので、母国での実務経験を含めて5年以上、チームリーダーやプロジェクトマネジャーとしてのマネジメント経験があれば、市場価値が高く、採用される可能性が高いです。
日本語があまり話せないのであれば、スキルを徹底的に磨きましょう。
ただスキルを磨くのではなく、会社が求めるスキル、そして日本人が持っていないスキルを磨きましょう。
例えば、あなたが機械設計エンジニアだとしたら、CATIAやSOLIDWORKSを徹底的に使い込んで、ニーズが高い自動車部品の設計を完璧に仕上げましょう。
アプリ開発だとしたら、今のトレンド言語をミスなく素早くコーディングできるようにしておきましょう。
年を重ねれば重ねるほど、新しく覚えることは難しくなります。
40歳近くになってからJLPT N1の勉強をしても、なかなか頭に入りません。
なので、とにかくスキルを磨きましょう。
内定率を上げる方法
働きたい仕事の求人募集があるからすぐに応募するのではなく、このように応募することで内定を勝ち取ることができます。
求人へは、戦略的に応募しましょう。
① 人不足業界への積極応募
なぜ企業は日本人ではなく、外国人を採用するかというと、求人を出しても応募が来ないからです。
働き手が足りないので、外国人を採用して補っています。
人手不足だからこそ、採用率が高いので、日本人からの応募が少ない業種に応募すると、割とすぐに仕事が見つかるかもしれません。
例えば、工場などの製造業は、慢性的には人手不足業界です。
ですが、外国人にとって工場は、将来キャリアアップできるお仕事でもあります。
工場では高い日本語力は求められず、真面目に働くことで、正社員登用や、現場だけでなく生産管理や生産技術などのお仕事も携わることができます。
要は何事も自分次第でどうにでもなる、と言うことです。
キャリアアップできたら、次の転職では大きく年収アップが期待できます。
② クライアントベースの会社で働く
クライアントベースで働くメリットは、普段は働けないような大手企業での就業経験ができます。
外国人を採用する企業は、中小企業が多く、担当できる仕事の幅も限られています。
ただ、もし大企業で働けるのであれば、担当できる仕事は多岐にわたります。
また、クライアント先で一生懸命働いて結果を出せば、クライアント先から直接雇用のスカウトがあります。
クライアント先での働く環境が自身に合っていれば、そこで正社員として働くことも可能です。
③ 転職エージェントへ依頼する
外国人に特化した転職エージェントは、外資系の求人や、日本語が必要ない求人をたくさん持っています。
また、求人サイトには載っていない非公開求人もたくさんあります。
転職エージェントは、お仕事を紹介するだけではありません。
以下のサービスを無料で受けられるので、初めて日本で働く方はぜひエージェントの力を借りましょう。
日本語で履歴書や、職務経歴書を作成してくれる
応募者の代わりに、企業へ直接アピールしてくれる
面接の練習をしてくれる
入社日や、年収交渉もしてくれる
このように、様々なアドバイスをもらうことができるので、最短で日本で仕事を見つけることができます。
以上の3つの方法を実践して、自分に合ったお仕事を日本で見つけましょう。
JLPTの問題を解く